早朝4時起床
朝4時に、アラームが鳴った。まだ、外は暗い。マイナス4℃の世界だ。
ゴルフ場までの移動距離を考えると、早朝から準備をしないと間に合わないのだ。
ゴルフをしない人からしたら、冬にゴルフをするなんて意味がわからないだろう。
私も、たまに意味わからないが、ラウンドしてる時は寒さを感じなくなってくるのだ。
白い息を吐きながら、グリーンを見つめていると、「私、ゴルフ大好きなんだな〜」としみじみ感じる。
夫に誘われて始めたゴルフも今年で11年。それ以来、夫婦の話題は、ゴルフ。
機嫌が悪い時や喧嘩している時でも、「スウィングの時の軸がさ〜」とゴルフ用語を持ち出すと目を輝かして饒舌に話だす夫。
普通30年も夫婦をやってると話す事がないのよと友人夫婦に言われたことがあったが、私たちはずっと話し続ける。もっぱらゴルフの話だが。
目的地のゴルフ場に行くまで車の中で、夫が、言う。
「今日のスコアの目標を決めよう!」
私が100切れるんだったら、それでいいと言うと、
「そんなだら〜とした目的意識のない所がスコアメイクに現れるんだぞ!」とのたまう。
「あーわかったわかった、うるさいな〜。99ね。はいはい」と気のない返事をしたら、
「今日負けた人はアイスを奢ること。」と夫は、言う。
こんなくだらない話を延々としてると、目的地のゴルフ場に着いた。
到着すると、白々と夜が明けてくる。
朝のゴルフ場は寒さで霜が降りている。
キンキンに冷えた冷凍庫の中にいるみたいだ。
ラウンド前の練習で、とりあえずパターでボールを転がしてみる。
霜が降りて真っ白になった練習グリーンの上じゃ、練習になんてならない。
手がかじかんでしまって、パターの勘が掴めない。
寒いね〜今日の調子は、どう?と夫に聞くと
「俺はいつも絶好調」と言う。それは良かったですねというと「寒さを言い訳にすんな」と言う。
はいはい、それではあなたの実力を見せてもらいましょう。
朝イチからの
朝イチのドライバーで夫のボールが大きな飛球線を描いて林の中に消えていった。
途端に無口になる。釣られて私まで、ドライバーでチョロ。
二人で無口になる。伝染しますw
こんな調子で中盤まで、二人でダボ、トリ、ダボとやらかすが、夫がドライバーが真っ直ぐに行き出してから、いつもの調子を取り戻した。
私もパターが決まりだしてボギーが取れた。
調子が出て来た時に限って前半ラウンド終了〜
昼ごはんを食べながら、前半ラウンドの反省会をする。
スライスが出るので、グリップが悪いのかな?と夫に聞くと、
「お前は、いつも右を向いてる。アドレスから直せ。」うだつの上がらないコーチのようなアドバイスをくれた。
思わずムッとしてスルーしてたら、
「俺、今日ガリガリ君じゃなくてハーゲンダーツにしようかな。絶対勝ちそうだもん。青葉に。」と抜かす。
私は怒りに震えた。
後半は、二人とも互いに負けじといい勝負が続いた。
夫もショートホールはパーを決め、勝利の雄叫びを上げれるかと予感したのか、
ドライバーも伸び伸びとした力の抜けた改心のドライバーショットが決まった。
ランも出て260ヤード近く転がり、残り130ヤード。絶好の位置からグリーンを狙える場所についた。
あ〜、今日は、夫に負けたなと思った瞬間。
夫のボールが、地を這うようにトップして、池の中に入っていった。
「あ、、、、俺のボールが。」
夫婦の会話は、ゴルフ談義
結果は99と100で僅差で私が勝った。
スキップをしながら帰りのコンビニに入った私は、勝利の味のハーゲンダーツの抹茶を頂く。
帰りの車の中で、お互いを褒めたり、貶したり反省会にならない会話をしながら、家路につく。
夫婦ゴルフの最大のメリットは、やっぱり共通の趣味があると会話が増えて、夫婦仲が深まることだと思う。
ちょっと会話が少ない時に、
「中調子ってさ〜」と会話を振るだけで目を輝かせて話に食いついてくる夫が好きです。
ずっとこんな風に、二人でゴルフをしていけたらなと思う。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。