守谷に移住した経緯
それまで東京に近い千葉に住んでいた。
夜中に3時に、トラックの走る音に起こされる。
その時、私たちは高速道路沿いのマンションに住んで15年間経っていた。
車の音にはもう慣れたと思っていたのだが、体調がイマイチな時は、高速道路から聞こえる車の音が耳をつんざく。
窓を開ける生活からは程遠い時間を過ごしてきた。
心地よい風が吹く季節。少しだけ窓を開けてみたこともあった。
「ゴゴゴゴーーーーーーーー」
素早く窓を閉めた。やっぱり無理か。
積載量の大きな車ほど、がなり立てるような音を立てる。不快な音。
「窓を開ける生活がしたい。車の音がしない所に住みたい。」
マンションを買った時は、「住みごこち」「住環境」の大事さをちっともわかっていなかった。
- 駅から近ければいい。
- 会社までのアクセスが大事。
- 安ければ安いほどいい。
この3つぐらいしか浮かばなかった。
はっきり言ってそのマンションは大失敗だった。
それから、「自分たちにとって最高の住まいとは?」ということをずっとネットや書籍を通じて調べた。
そしてその答えが「守谷」だったのだ。
静かで落ち着いた街 守谷
2018年、私たちは、住んでいた高速道路沿いのマンションを売却した。
時は、2020年のオリンピックに向けて、景気はやや上り調子。不動産価格も少しづつ上がり出した。
「オリンピック後に不動産バブルが弾けて、不動産価格は、暴落する」
「暴落するから、今は不動産の買い時ではない」
とネットでは、盛んに言われていた。まさか、この後コロナ禍が来てオリンピックが延長になり、日経平均価格が4万になって、東京のマンションの価格が一億円に近づくなんて、誰が思いつくだろう。
だから、どんな未来が来るか現時点では、全くわからないのなら、その時点で自分たちが1番ベストだと思うことを選ぶしかない。
その時は、みんな駅近マンションが最良の選択ということで、戸建は少しだけお買い得だった。
私たちは、マンションに住むことが嫌になっていたから、ちょうど良かった。
守谷という街に最初に訪れた日を今でも覚えている。
街が明るく、若々しい印象。すれ違う人々も、ゆったりとした優しい感じの印象。
スーモで目星をつけた建売住宅を見せてもらって、家の中に入った。
閑静な住宅街に立つので、家の中はもちろん外も静か。
住宅販売の人に「窓開けてみていいですか?」と夫は聞いた。怪訝そうな顔をした販売員の人は、「どうぞどうぞ!」と言ってくれた。
なぜ夫がそんな事をしたか?
窓を開ける生活をしたいから
高速道路沿いのマンションに15年間住んでできなかった事を守谷でしたい。
窓を開けると、無音だった。車といえば、そこの住人か、配送業者ぐらいで、爽やかな風が抜けていった。
「よし、ここにしよう!」と2人で決めた。
移住が決まった後「今度 守谷に住むんだ」と話すと、「そこどこ?」という反応だった。
「茨城県だよ!」と話すと「w w w(笑)」という感じだったがここ数年で、かなり変わってきた。
コロナ禍でリモートワークになると、あっという間に守谷の新築戸建が売れまくっていった。
今では、テレビで話題になるほどの人気の郊外になっている。
それでも、どこかゆったりした時間が流れたのんびりとした郊外であることに変わりがない。
そして、私たちが1番欲しかったものである「静けさ」は、確かにあった。
家を買うことは、ただ住まいを買うということではなく、その街も買うことだと気づいたのだった。
「全国住みよい街」で常に上位にランクイン
秋葉原から快速だと32分と乗り換えなしで着いてしまう守谷の実力。
7年前だと、県外の人間からしたら、あまり知られてないし、東京までのアクセスがこんなにいいのに知られてない街、守谷。
「ここって案外穴場なんじゃ」と思ったのだ。
駅に降り立つと、大きな商店街もなく、こじんまりした印象。
駅前は、駐車場が目立って、いかにも「郊外」といった感じ。
駅前だけ見たら、あまりグッとくるものはない。大きな観光の名所も思いつかない。
流山おおたかの森と比べると、駅の訴求力は、負けちゃってる気がする。
が、しかし守谷の底力は、「家族の住む街」なんだと思う。
道路整備や街づくりを見ていると、「子どもを安心安全に大事に育てたい」という優しいお父さんとお母さんの思いが沢山詰まったような施設や商業施設にあふれている。
だから少子高齢化って、それってどこの話?というくらい子供達の声が街中に溢れる。
街の作りも子供達が歩きやすい通りや、車と歩行者が一定の距離を置くような作りになっていて、小さな子供達と安心して歩いていける環境がある。
整備された住環境
子供にも優しい街ということは、犬にも優しい街。
散歩をしてると小さな子連れにすれ違うたびに我が家のわんこに子供達が挨拶してくれる。
近所の子供たちが我が家のわんこのために、クッキーを焼いて持ってきてくれたこともあった。(我が家の犬はアレルギーで食べれないので、飼い主が美味しくいただきました。)
子供達もだけど大人たちも皆んな優しい。
住宅街で車を運転する時は、子供が飛び出す危険があるので、皆んなゆっくりと低速でしか走らない。
そんなところにも優しさが溢れてる感じがする。
同じつくばエキスプレス沿線の流山おおたかの森駅や柏の葉キャンパス駅だと、価格的に戸建てが厳しくなりマンションという選択になってしまうが、ここ守谷なら庭と駐車場付きの戸建てでゆっくりと住める。
そのせいか三人兄弟姉妹と子供が3人いるという子持ちファミリーが実は増えているらしい。
それぞれ子供部屋があって、賑やかな声が道路から聞こえる。
マンションと違って足音を気にしないでもいいので、元気に走り回って楽しそう。
公園では、お父さんと遊ぶ子供が多い印象。コロナ禍でリモートワークが定着しているのか、平日の昼間でもお父さんが子供を連れているのをよく見る。これって、他の場所ではありえない光景だ。
こんなに子供が多くて、”昔の昭和”を彷彿させるような賑やかな守谷だが、残念なことが一点。
子供が増えすぎたため保育園や幼稚園、小学校、中学校がキャパオーバーで、色々問題になっているようだ。
学校を新設するか、別のキャパオーバーじゃない学区までスクールバスを導入するか、議論になっている。
このままだとあと10年以上は、キャパオーバーが続くらしい。恐るべし守谷。
子供の幸せを考えたら、学校を新設した方がいいのだろうが、市の財政的には、難しそう。
守谷に引っ越しを考えてる家族持ちのかたは、要注意な点です。
守谷の地元産野菜で地産地消
守谷には、スーパーも沢山あるが、農家さんが直接持ってくる直売販売所、JAや道の駅が非常に多い。
どれもスーパーに比べて、新鮮でピチピチしてる。
一度でも野菜の直売所で買うと、もう二度とスーパーで野菜が買えなくなってしまうのだ。
どれも朝から採れたての野菜ばかり。
地産地消を意識しないでも、実践している生活を送っている。
こんな感じで守谷に住み始めて6年目、つくづく引っ越してきてよかったとずっといってる私たちだった。
今日もブログを見てくださりありがとうございます。