フレンチブルドッグって飼いにくい?

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座っているフレンチブルドッグ
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飼いにくいです。即答(笑)

生後4ヶ月のフレブルに一目惚れして、我が家に迎えた。

実際に迎えてみての感想は、他の犬とは比べ物にならないほどの手間。

今でこそ、落ち着いてはいるが、彼を迎えての半年は、「これは、人生の修行なのか?」というレベルの手強さだった。

まず、噛む、吠える、言うことは、当然聞かない。懐かない。名前を呼んでも、来ない。夜中に吠える、う○こは、食べる(汚いってば、、、)短毛種なので毛が抜けないかと思ったら、毎日すごい量の抜け毛。故に朝晩二回の掃除。「犬がいない生活とのギャップが大きすぎる。」

そんな犬だったので、育児ノイローゼならぬ育犬ノイローゼに罹ってしまったりした。

その間、私以外の家族はどうっだったと言えば、夫や子供たちは、それぞれ会社や学校に行って、夜帰ってくると「可愛い、可愛い、可愛い。」の連発で、ただ可愛がるだけ。良いところだけ、楽しいだけの時間なのだ。(私は、疲労困憊)

キャッキャと互いに戯れつき、「会いたかった、会いたかった」と抱き合う。日常を過ごす私には、見せない顔で犬は懐く。(おいおい。今さっき う○こ食べてたやんか!!)

そこがフレブルの魅力なんだろう、ブチャいくな鼻をブヒブヒ言わせて家族を虜にする。独特の表情や仕草がたまらない。ちなみにフレブルの匂いっていうのも独特で臭いと言えば臭い。でも好きな人には、いい香り?らしいです。

やっと生後半年ぐらい後に、その可愛さに気づく。

普通の犬と違うのは、性格。尻尾が短いので、喜んでるのかどうかさっぱりわからない。

散歩は、嫌いでリードを持つと、逃げる。

捕まえて散歩に出かけるまで5分以上の追っかけっこ大会で毎回くたびれる。

でも、だんだん、私にも懐いてくる。私が外出すると、「おかーさん、どこ?」と探すようになってきた。帰ってくると、ずっと私から離れない。

池のそばを散歩する女性と犬

                     お散歩風景

1年ほど経つと、彼のユニークさに、やっと愛情が目覚めた。個性的で、時に人間のおっさんが入ってる?というような出立ちが、見ていて飽きない。フレブル好きの爆誕である。

時間が増すほど可愛さが増す。これってフレブルあるあるですね。声をかけてナデナデすると、こちらの心をのぞいたかのような愛らしい顔に、心がほっこりする。

色々フレブルについて調べたりすると、「フレンチブルドッグ 寿命」というので調べる人が多いようだ。

そんなに長くない犬生なら、出来るだけ楽しく幸せに暮らしたいという思いが強くなってきた。

当時マンションに住んでいたのだが、犬を飼ってると音が気になって、いつも「静かに!」と怒ったり、車の多い通りを犬と歩いていてヒヤリとしたり、彼が寿命を全うするのに、「ここは幸せな場所なのかな」と思うことがよくあった。

フレブルとトカイナカ移住

より犬にとって、良い環境に住み替えたいなという気持ちがどんどん高まった結果、少し田舎の方に引っ越すことにした。なんと犬を飼うことで引っ越ししちゃったよ。

トカイナカと言われる、田舎と都会の中間みたいな場所に戸建てを買った。緑も多くて、歩道も広くて、散歩しやすい場所を選んだ。

駆け回っても、音の心配のいらない戸建、車が気にならない広い歩道、今まで気にならなかった住環境に目覚めてしまった。それにしても犬を飼うとうっかり人生が変わってしまう。

寝転んでいる犬

犬と暮らすことの意味すること

住環境が良いから、必ずしも病気しないかというとそうでもなくて、いろんな病気にもかかった。

ヘルニア、中耳炎、慢性皮膚病などなど。その度に、病院通いが続く。

人工的に繁殖してできた犬の宿命か、病気も多い。これもフレンチブルドッグの飼いにくさの一つだろう。保険に入っているとはいえ、かなりの出費だ。1年間の出費を計算しただけでゾッとするので、合計するのは、やめにした。経済的に厳しい人は、やめた方がいいと思う。

うちも豊かな方じゃないが、長期の旅行は諦めたし、食事は自炊、人付き合いも最小限、服は、メルカリ、セカストで買うなりして、彼の治療費に充てることに優先した。

そんなにしてまで「犬を飼う意味」とはなんだろう?

犬と人間が一緒にいることで見えてくるものがあるのだ。

先住犬が病気で亡くなる前に、ほとんど動けなくなった犬を少し調子がいい日に、腕に抱えて公園に連れていく。すると嬉しそうに、空気をクンクンして目が輝く。たったそれだけなのに、一緒に生きていることの幸せを感じて、温かい気持ちに溢れた。

人間より遥かに速い速度で老いていく犬たちの一生を一緒に過ごしていくと、平凡な日々の有り難さがわかるのだ。その時間が少ないほど、共に過ごす時間の濃度が深まる。

かけがえのない愛犬たちとの時間。結局は、先にあちらの世界に行ってしまうのだが、それは今までには味わったことのない濃密な時間だった。

フレンチブルドッグの飼いにくさと反比例するような異常な可愛さが、私たちを突き動かす。

時には、困らせ、病気がちで、ハラハラしながら、毎日を一緒に暮らす。

そんな毎日が、「どんなにかかけがえのない日々」だと知ってるから。

寝転んでいる犬

もうすぐ8歳の我が家のフレブル

今年の動物保険は、年払い6万超えですね。(ガクブル)

カートに乗る三匹の犬達

離れて暮らす娘も犬好きが伝染して、二匹の犬を飼うようになった。今年のお正月は、一緒にホームセンター巡りを決行。

ホムセン巡りも、犬たちとだと、面白い大イベントになってしまう。

「フレンチブルドックは飼いにくい」これは真実。

でも「極上の日常」が待っていることだけは、付け加えておきたい。

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