2025年4月– date –
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波のまにまにーー人知れず思ふこそ、思ひなるべけれ①
その日、彼の馴染みの蕎麦屋の暖簾をくぐった。古い日本家屋の室内をそのまま活かした佇まいに、心が踊る。室内には、淡い香が焚かれていた。経済、政治、社会、美術──私たちはさまざまな話題を交わした。湯気の立つ蕎麦の向こう、箸を持つ彼の手の動きに... -
悪いことがなかったら、今の人生にはたどり着いていなかった
あのときも、ちょうど今みたいに桜が舞い始めていて、日差しはすっかり春のきらめきだった。 noteを本格的に始めて、もう4ヶ月。気づけば、130本ほどの記事を書いてきた。これまでの平凡な人生を振り返りながら文章にしていくうちに、自分でも気づかなかっ...
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